ロハス

ロハスとは

ここ数年、アメリカやヨーロッパだけではなく、日本でも「ロハス」という言葉を耳にするようになりました。 しかし、ロハスという言葉は様々な使われ方をしているため、本来の意味を知っている人は少ないようです。
日本では「地球環境保護と健康な生活を最優先し、人類と地球が共栄共存できる持続可能なライフスタイルと、 それを望む人たちの総称」とされています。 少し言い方を変えると、「自分の幸せは社会の幸せや地球環境への貢献とつながっている」 ということを実感するような暮らしをするということ… もっと簡単に言うと「自分と地球を愛する」ということです。
アメリカやヨーロッパでは、このようなライフスタイルを望む人達に、 物や仕事、環境を提供する会社が飛躍的に増えました。 そしてここ数年、日本でもロハスな暮らし、ロハスなビジネスやサービスが注目されるようになり、 同様な組織が活動を始めています。
しかし、この「ロハス」という言葉には注意しなければいけないことがあります。
日本では「ロハス」という言葉が流行っていると言えます。 カフェやレストランなどにも「ロハス」という言葉が付加されることがありますが、 これらはアメリカではなく、日本独特のものです。 これは、日本ではロハスを「健康と環境を志向するライフスタイル」と訳され、 スローライフやエコに続いて広まったためです。
しかし、もともとの発祥地アメリカでは「LOHAS」という言葉はビジネス用語として普及しているもので、 一般消費者にはほとんど知られていません。 一般消費者向けの「ロハス(LOHAS)」という言葉は、 アジア(日本、韓国、台湾)から発信されているということに注意が必要です。 また、世代によるロハスの価値観の違いがあるということも忘れてはいけません。 ロハスとは、もともとは「マーケティング」ということで、様々な商品が販売されています。 しかし、これらの中には「ロハス」という言葉を使用しているだけで、決して「ロハス」ではないモノも存在します。 こういった「マーケティング戦略としてのロハス」に惑わされないようにしましょう。


ロハスのキーワード

健康的な暮らし

人の暮らしというのは「食べる」「動く」「考える」「眠る」の繰り返し。 その循環が健康的に活動することがロハスの基本。 自分にとっての快適で健康的な暮らしがロハスへの第一歩となります。


自然環境への配慮

自分の暮らしが健康的であると同時に、暮らしを取り巻く自然環境もまた健康でなければいけません。 そこで暮らしを犠牲にするのではなく、日々無理なくできる自然環境への貢献とは何かを考えることが、 ロハスを実現することになります。


五感を磨く

快適と感じる暮らしや、それを取り巻く環境は人それぞれ。つまり、ロハスの在り方も人それぞれとなります。 誰かの真似ではなく、自分の判断で、自分にとって必要なもの、そうでないものを選択しなければなりません。 この選択は、情報や数値などの統計データで判断するのではなく、 自分自身の感覚で本物を見つけ出さなければなりません。 ロハスにはこういった「感覚(感性)」が必要不可欠です。


古いものと新しいもの

「最先端技術と伝統的な知恵」「新しい発想と、古くからの習慣」 新旧それぞれの良いところ、自分にとって必要なものをバランスよく、自分の暮らしに取り込みましょう。


つながりを意識する

ロハスでは「地球」がベースとなります。 つまり、社会や環境など、すべてが自分の足元から地続きでつながっていると考えます。 食べたものはどこから来て、捨てるゴミはどこへ行くのか… 自分の行動が地球にどんな影響を及ぼすのか、その先に何があるのかのイメージが大切です。


持続可能な経済

ロハスは都会での生活や消費を否定しているように思われますが、決してそうではありません。 便利なモノ、楽しいモノ、カッコいいモノ…そういったモノやサービスによっても、 人や環境に優しい持続可能な経済システムを作ることは可能だと考えます。 ロハスはモノや環境だけではなく、経済(社会の在り方)をも変えるものです。


ロハスと和

ロハスは「健康からみた環境を考えること」がカッコいいと考え、 そこにこだわりをもって生きるライフスタイルのことです。
ロハスがエコロジーやスローライフと大きく違うのは、今の自分の生活を変える必要がないことです。 まったくギャップを感じることなく、どんな些細なきっかけからでも、 今すぐにロハスのライフスタイルを送ることができます。ロハスは職業や性別、資格や年齢など、まったく関係なく制約もありません。
こういったことからロハスというライフスタイルは、万人に受け入れられやすく、広く浸透したものと思われます。
また、先にも記述した通り、ロハスはアメリカのマーケティング用語から派生したものですが、根底には東洋思想があります。
例えば、ヨガは身体の内側や精神面から美しくなろうという考えです。和食は素材そのものを活かした料理です。 これらは東洋思想的発想なのですが、まさにロハスです。他にも風呂や住居など、日本文化そのものが実はロハスなのです。
このように、ロハスはもともと日本人にとって受け入れられやすいものだったのです。


「スモール・セルフで生きていきますか?それともビッグ・セルフで生きていきますか?」。
スモール・セルフとは、今いるこの場所だけの自分でいいという人たち。 ビッグ・セルフとは、未来や世界につながっていくライフスタイルをおくる人たち。 どちらが格好いい生き方かということですね…
生活のすべてをロハスにする必要ありません。 無理をしないで、生活の中で「ひとこだわり」を持つ。 何か自分にできること、小さなことから始めようという意識を持つことが大事なことです。 そして、「最高のエゴイストは最高のエコイストだ」と、わたしは思っています。 自分にとって、一番愛おしいものから考えることが大切だということです。 愛おしいものが自分だとすると、どういうものを食べるのか、どういうものを肌につけるのかなどと考えてみる。 子どもが自分にとってもっとも愛おしい存在であれば、その子の将来を考えて、何を食べさせたらいいか、 どういう家に住むのがいいのかということなどを考えてみる。 利己主義的な視点で愛おしいものを考えていけば、それが地球や環境、そして未来につながっていくのです。 わたしはロハスという考え方が、今後も長く続いていくと思っています。 ロハスには、今、生きているわれわれのニーズを満たしながらも、 未来の世代の可能性を壊さないサステナブルな考えがあるのです。
ピーター・D・ピーダーセン
THANKS:ロハスクラブ(http://www.lohasclub.jp)

このページのトップへ