岩盤浴

岩盤浴とは

温めた天然石や岩石を加工して作られたベッドの上で横になって、 ゆっくりとリラックスしながら汗をかく、デトックス効果のある一種のサウナ風呂です。 天然の浴場では、秋田県の玉川温泉が有名で、そういった天然の浴場では、 火山の活動で温められた岩石の上に寝ころんで体を温めます。
2004年頃から話題となり、日帰り入浴施設などでは、 天然ではないけれど同等の効果が得られる装置が導入されるようになり、 わすか1〜2年の間に全国各地に専門店がオープンし、主に女性を中心に利用されています。


効果

岩盤浴の主な働きは、発汗作用により新陳代謝の活発化されるというものです。 それによって様々な効果が期待できますが、具体的な薬事効能を示すことは薬事法に触れる恐れがあるためできません。 しかし、一部の施設では「○○が治る」などと表記している所もあります。 これは薬事法違反ですので、そういった施設は不当な営業をしている可能性があるので注意が必要です。 岩盤浴では「衛生面」が特に重要となるため、料金ではなくて、 しっかりと管理されている施設を選択し、利用するようにしましょう。
天然ではない施設では、装置を導入することで岩盤浴の効果を実現させています。 装置のほとんどは遠赤外線を使用しています。 人工的な岩盤浴では、特殊な岩石を使用していると謳ってる施設が多いですが、 遠赤外線で熱すれば、どのような岩石でも必ず放射しますので、 こういった施設の謳い文句に惑わされてはならないよう注意が必要です。
もともと玉川温泉が注目されたのは「北投石」とよばれる鉱石が産出され、 それが発する特殊な放射線が様々な症状に効果があるとされたためです。 岩盤浴を行うにあたっては「人工的に作り出されたものは、天然のものには及ばない」 ということも頭に入れておく必要があります。


北投石

北投石(ほくとうせき、Hokutolite)は鉱物の一つで、日本の特別天然記念物として指定されています。 これは世界でも台湾台北州(台北市北投区)の北投温泉と、日本秋田県の玉川温泉からしか産出しない貴重なものです。 北投温泉で発見されたために、この名称で呼ばれていますが、学術的には含鉛重晶石と呼ばれています。 (北投石の主組成は「BaSO4」と「PbSO4」で、4:1の割合で含まれていて、 学術的には「放射性ラジウム」を大量に含んでいる「温泉沈殿物重晶石(硫酸バリウム)」となります。)
この北投石は明治37年に、地質学者の岡本要八郎が瀧乃湯で入浴した帰りに付近の川で発見したもので、 それが「ラジウム等を含み放射性を持つ北投温泉独特の鉱物」であると認定されました。 そして、後に玉川温泉で産出される鉱石も同じ物であると認定されました。
玉川温泉の北投石は大正11年に「天然記念物」に指定され、昭和27年には「特別天然記念物」に指定されています。
なお、台湾(中華民国)でも、2000年に北投石は「自然文化景觀」に指定されています。
現在は採取が禁止されていますが「健康によい」「末期癌をも治す効果がある」などと、 マスメディア等で盛んに取り上げられているため、盗掘が後を絶たない現状です。 ちなみに2004年には摘発された事例もあります。
こういったことから、最近ではオーストリアの「バドガシュタイン鉱石」が、北投石の代替鉱石として注目されています。


入浴方法・注意事項

入浴方法・注意事項はサウナとほぼ同じです。

大量の汗をかくので、事前・途中に必ず水分補給をしっかり行いましょう。

循環器系統に障害を持つ場合には避けた方がよいと言われています。もし、入浴したい場合には、あらかじめ医師に相談しましょう。

40度程度に温められた岩盤の上に、シーツやタオル、ゴザなどを敷いて20〜20分ほど、 呼吸を整えながら寝ころんで身体をリラックスさせます。

入浴後にも、必ず水分補給をしっかり行い、心臓への負担(ショック)を避けるために、 水風呂に入るなど、体温の急激な変化が起こることは避けましょう。可能ならば、そのまま帰宅するのが一番よいです。

入浴手順はどこの施設も大きな違いはないですが、ガウンの着用(貸し出し)や入浴時間など、 施設ごとのルールがありますので、事前に確認して他のお客さんに迷惑がかからないように気をつけましょう。
※最近はマナーが悪い人が多いようです。衛生面が非常に重視されるものなので、ルールを守り、 みんなが気持ちよく入浴できるよう心がけましょう。
このページのトップへ